火山焼について
粘土を加熱すると焼き固まることは古くから知られていた。火山焼(かざんやき, Kazan-yaki, Magma-Firings) は、開発途上にある造形美術の技法のひとつであり、粘土による造形物を活火山からのマグマ熱を用いて素焼き・焼成し、テラコッタ彫刻を制作しようとするプロジェクトである。1999年に考案し、自ら2000年よりハワイ島キラウエア火山で開始した。これまで、北海道、ハワイ、イタリアなど多様な活火山で実施されている。このプロジェクトの結果生じたもの、焼かれた塑像、ドキュメント映像、写真、塑像に付着した熔岩などが作品を構成する。活火山は自然現象であるため温度などのコントロールが難しく、試行錯誤を繰り返している。椎名勇仁