Call the Dead Up -Tokyo-

死者への電話-東京- (第一章)
1998
映像作品集「Video Go Home」
東京

死者と思われる人物へ電話をかける方法を探る。
callthedeadup0000

「死者への電話」(第一部)あらすじ
 数年前の初春、苫小牧から東京へ帰るフェリーで一泊することになり、夜眠れなくてデッキに出てみると、真っ暗で風も冷たく、死んだ奴とか出てきそうだなと思った瞬間、携帯電話のバイブレーターが振動し、よく考えるとここは海上、圏外なので電波が届くはずがない、と気付き、恐ろしくなる。

 その体験が心のどこかにずっと残っていて、やはりあの電話は死者からのものに違いないと思うようになり、こちらから電話をかけてみようと決心し、でも自分では怖いので友人に頼み込んで電話をかけてもらうが、電話番号は語呂合わせででっち上げたものなので、通じるわけもない。一件だけ通じたものの、ある企業の内線電話で外部の人間は知らないはずだ、という。電話を切ったあと、これは間違い電話というよりは、いたずら電話だ、と友人は言った。

(1999年記述)

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