Call the Dead Up -Dewa-

死者への電話-出羽- (第三章)
2001
VHS、カラー、65分
山形

即身仏の周囲に電話番号か何かの言付けを探す。
callthedeadup2000 callthedeadup2011
湯殿山注連寺

「死者への電話」(第三部)あらすじ
  津軽で死者とのコンタクトに失敗した主人公は、ふと幼い頃の記憶を思い出す。十数年前、彼が山形県酒田市に住んでいた頃見た即身仏の記憶だ。彼の周りで死者と言えば数年前亡くなった父方の祖父か、その即身仏ぐらいしかいない。早速出掛けようとしたその日の朝、五月五日午前五時五十五分、母方の祖父が息を引き取った。お通夜とお葬式を終えて、友人の松下君を誘い、一行は仙台から峠を越えて出羽三山へ向かう。即身仏に会えば何かわかるかもしれない。即身仏を写真かビデオで撮影すれば、そこには死者への電話番号が写り込んでいるに違いない。

 目的の即身仏が祀られている寺は、松下君の父が電話で教えてくれた。渓流釣り師である彼はその辺の山々の地理に詳しかったからだ。お目当ての寺、湯殿山注連寺に到着したその日は、即身仏となった鉄門海上人の命日で、年に一度の炎を焚いての祈祷の儀式が終わったところだった。撮影は禁じられていたが、「我々は隠し撮りに成功した。」

 主人公の思い込みに従えば、この映像のどこかに死者への電話番号が表れているはずである。

 この作品は今後も継続される。

 (2001年記述)

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