海宴　Sea Party
1999
海苔、毛蟹の殻、海釣り仕掛け、浮き、乾燥わかめ、水、じょうろ、ショベル、折り畳み式物干し、物干し竿、鉛筆
7810×7910×3005mm（幅×奥行×高さ）
グループ展「W.A.N.A.」
Free Space PRAHA、札幌

このグループ展では、海に関係した複数の作品を集めた。
それらをパーティーの飾り付けのようにして、場をつくった。
以下はそれぞれの作品。

上の画像内の作品
浮き沈み　海釣りに使う「浮き」を逆さに吊るす。
罠　　　　海釣り用仕掛けで、蛍光疑似餌と釣り針の組み合わせのものを次々に繋げ、部屋を横断させる。
海宴　　　チェーン状にして吊した海苔は、磯の香りを強く放っているが、やがて湿気を帯びはじめ、その重みでがさがさと音をたてて切れ落ちる。

若布蒔く人（ライブ・パフォーマンス）
会期の半ば頃、スペースの裏手にある庭で、グループ展の参加者四人とゲストによるライブ演奏が行なわれた。私は、地面に浅く穴を掘り、乾燥わかめを蒔き、じょうろで水をかけて増やした。穴は四カ所ぐらい掘った。残念ながら写真などの記録が残っていない。

（2000年記述）

洗濯乗り    Driver’s Drying Laver
1999
海苔、物干し竿、折り畳み式物干し
グループ展「W.A.N.A.」
Free Space PRAHA、札幌

海苔で乗り物のシルエットを切り取り、干す。（2000年記述）

手蟹    Crab Glove
1999
毛蟹の殻、ピン
グループ展「W.A.N.A.」
Free Space PRAHA、札幌

毛蟹の「毛」という文字を鏡に映すと「手」という文字に似ていることから、毛蟹の足とハサミの殻を、壁に手を連想させるかたちに配置する。その下に鉛筆で「手毛」と描く。（2000年記述）