Clay System *Open Style*

粘土システム*オープンスタイル*
1999
粘土、収納ボックス40個、日用雑貨、水
収納ボックス:44×74×35cm
グループ展「Completed Works, 14 Titles」
東京藝術大学彫刻棟、上野

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photo: by photographer

 

粘土は、安全で扱いが容易な素材だと思う。
粘土で、誰でも簡単に何かをつくることができるし、簡単に壊すこともできる。
しかしそれは、それほど自由なことではない。

地球上のすべての粘土をかき集めて大きな塊をつくる。
その塊を粘土システムと名付けた。
それは私よりは大きいが、地球よりは小さい。
粘土で何かつくるときは、その塊から少しづつちぎって使うということになる。

なまの粘土を使うので、プラスチックボックスに収納した。
この作品が、摂氏800度以上の高温にさらされたとき、プラスチック部分は熔けてなくなり、
粘土の部分は素焼きされて残る、という物語をつくった。

展示では、粘土漕、窓など部屋に付随したものも利用した。

(2000年記述)

 

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「波の中の刃物」部分

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「街」部分

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「マイクロフォンの獲得」部分

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部分、「出現」

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部分、「翔来」

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「食事」部分

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「食事」部分

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「マイクロフォンの獲得」部分

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部分

 

 

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粘土システム*上野公園*    Clay System *Ueno Park*
1999
粘土、収納ボックス、日用雑貨、水
収納ボックス:44×74×35cm×40個
グループ展「卒業・修了制作展」
東京都美術館、上野

上掲の「Clay System *Open Style*」の並べ方を変えたもの。
収納ボックスの特性を活かし、グループ展での決められたスペースにうまく収納されている。
(2000年記述)